投資

高額宝くじ3000万円当選した時のこと

年末ジャンボの抽選の季節となりました。
皆さん、宝くじに当たったことありますか?
何を隠そう、ソフィーは3000万円もの高額宝くじに当たったことがあります。
2015年のことです。
くじ運のないソフィーにとってそれは青天の霹靂。
思えば今から8年前。
このことは、夫以外は誰も知りません。
これからも知らせるつもりはありません。
が、もう時効だと思うのでその時のことを備忘録としてまとめておきます。
後にも先にもこのブログだけでひっそりとです。

当選を確認したのは発売から半年以上たってから

当たったのは東京都宝くじ第2281回で抽選日2015年4月23日のものでした。

当たった宝くじ


でも当選確認をしたのはその半年以上後の2015年11月でした。
なぜって、宝くじ売り場は苦手だし、どうせ当たらないと思ってたから・・。
だから当時は1年に1回、くじ券をためにためて渋々確認しに行っていました。

どうして売り場が苦手かというと、販売員の声が大きくて周囲に丸聞こえだから。
プライバシーもへったくれもないほどスピーカーを通した大きな声で
「はい、では機械に通すので〇番の画面を見ていてください。」
機械に通し終わったら
「確認したのは全部で〇枚、当選は〇枚、合計〇円でした。」
と言って当たったくじ券を、お札を数えるようにして
「1、2、3、4・・・〇枚です」と数え上げます。
そしてご丁寧に「〇円が〇枚、〇円が〇枚・・・、合計で〇円です」
と内訳まで説明し、
(いつもは)「残念ながら高額当選はありませんでした」
と言って大きな声でお金を数えて渡してくれるのです。
しかも、ひとつひとつの動作もよく見えるようにゆっくりと。
さっさとこの場を去りたいのに、イライラしてしまうのです。
担当員による不正がないように公明正大にしているというのはわかるのですが・・・

ということで、つい後回しにしてしまい、時には1年の時効を過ぎてしまうことも。
当時はソフィーの仕事が忙しく、売り場が開いているときに行けることなどめったにありませんでした。
開いているときにお店の前を通ったとしても確認用のくじ券を持ってることなんてありません。
よほど「確認しに行こう」と意を決しない限り、おいそれと確認などできなかったのです。
しかも「どうせ当たらないし」という気持ちが強く、末等の数百円などどうでもよいと思っていました。
投資と節約に目覚めた今となっては、数百円でも捨てるなんて、なんと傲慢な考えだったのかと思います。
とはいえ、節約・投資界隈では宝くじを買うなどもってのほか、と言われていますけれどね。
でもおこづかいの範囲で夢を見るくらいならいいんじゃないかなぁって思ってます。

もちろん、念のために事前にネットで当選確認してはいました。
ただ、この回の時はたぶん、いろいろな宝くじが混ざっていたので種類か回数を間違えて確認していたのだと思います。
だから、高額当選しているなんて思ってもいませんでした。

当選がわかったときのこと


宝くじの購入は、夫もソフィーも思い立った時に数か月に1度程度。
売り場が開いているときに行くことがなかなかできないソフィーは1年に1、2回でした。
夫は買ったらそのままソフィーに渡してお任せ。だから、当選確認はソフィーの仕事です。

それは2015年11月14日、土曜日の朝でした。
午前中だったので売り場は空いていました。
「ラッキー」と思い「当選確認お願いします」と言ってくじ券を担当者に渡しました。
その日は、BIGの末等の当選券もあったので、いつもより時間がかかります。

担当者はBIGの券を別に置いてまず普通の宝くじを機械にかけます。
いつものように動作が遅い。声が大きい。
後ろに人がいないか気になってしょうがなくて、当選確認の画面も目に入りません。
そして、別に置かれたBIG券のこと、忘れられてるんじゃないかということも気になっていました。

そんな調子だったので、販売員のそわそわした気配にも全く気づきませんでした。
その「そわそわ感」も後から考えればそうだったかも、ってくらいです。

そして「高額当選が出てますよ」と言われました。
画面すら見ていなかったので気づいていませんでした。
すでにネットで当選番号を確認していたつもりになっていたソフィー。
1等が当たっていればわかっているはずだし、せいぜい10万円が当たったんだろう、くらいに思っていました。

でも「おいくら当たってるんですか?」とつい聞いてしまいました。
すると販売員はまた時間をかけて当選番号リストを探しだしました。
こちらはBIGの当選確認を忘れられているんじゃないかと疑っていたので、ここでもイラっとしました。
この時点で「もういくら当たっててもいいじゃないか!」くらいに投げやりになっていました。
やっと当選番号リストを出してきて見せてくれました。
販売員さんは当選額を言わず、その部分を手で指し示すだけでした。
ソフィーの頭の中は「BIGを忘れられている!」という気持ちでいっぱい。
だからそのリストをちゃんと見てもおらず、「あの、BIGのほうもお願いします」なんて言っていました。
BIGのほうは末等だったので600円くらいだったと思います。
でも10枚に1枚必ず当たる普通の宝くじよりも、いくら買っても全部外れることがあるBIGが当たっていた方がソフィーには特別でした。
ソフィーがあまりにもムッとして無表情だったせいか、販売員は最後に「当たっていたことご存じだったんですか?」と聞いてきました。
ソフィーは「いいえ」と言って売り場を後にしました。

宝くじはたとえ1000円でも当たればうれしいものです。
末等以外はなかなか当たりませんから。
だから10万円でもうれしいにはうれしいのですが、家計に大きなインパクトを与えるほどではありません。
狂喜乱舞するほどというものではないというのがソフィーの感覚でした。

くじ売り場で確認後もまだ当選金が10万円だと思っていた

そのまま帰宅しましたが、宝くじのことはすっかり忘れていました。
午後から夫と山梨の別荘に行く予定にしていて、その準備に忙しかったからです。
いつも車中でいろいろな話をするのですが、もう少しで別荘に着くという段になって突然思い出し、
「あ、そうだ。今日宝くじの当選確認に行ったら10万円当たってたよ」
「え、そうなの?じゃあ全部ちょうだい!」なんて能天気なことを言っています。
「何言ってるの!半分ずつだよ。」
と釘を刺し、帰宅したら5万円渡すつもりでいました。
買った宝くじは二人分混ぜてしまって誰が買ったものかわからなくなっています。
だから細かい金額はいいとしても、10万円以上であれば均等に分けることにしています。

1泊して日曜日の夜に帰宅し、荷物を片付けて寝る前に
「あ、そうだ。宝くじの当選をネットで確認してみよう」
と思い立ちました。

そして公式ページを見てみると・・・
「え!1等?3000万円?」
何度も画面とくじ券を確認しました。
ドキドキしながら5分くらいそんなことをしてから、階下にいる夫のところに行って
「ちょっと、ちょっと、見てこれ。この宝くじ。1等当たってた。10万円だと思ったら3000万円だった!」
と叫んでしまいました。

10万円ではなく3000万円とわかって、そこからは大騒ぎです。
いつ、どこで換金するかを話し合いました。
当選したくじ券に何かあっては大変です。
早めがいいだろうということで、ソフィーは午後休みを取ることにしました。
そして11月18日の水曜日に都内のみずほ銀行に行くことにしました。
その数日の間、本当に当たってるよね?ちゃんとあるよね?と何度もくじ券を確認しました。
ちなみにこのときすでに、当選金は半分ずつの1500万円受け取るという了解がどちらにもありました。

銀行も、突然来られても困るだろうからと、電話で宝くじの当選金を受け取りに行きたいという連絡をしておきました。

いざ、みずほ銀行へ

中央線沿線のみずほ銀行支店に行きました。
別室に通され、女性の銀行員と支店長が対応してくださいました。
「うらやましいですね~」などと言われ、一応投資信託なども勧められました。
当時、投資のことは全くわからないなりにも、そういうのに手を出してはいけないという認識はあったので、話には乗りませんでした。
銀行側から不思議に思われたのは2点でした。

  • どうして換金がうちの支店だったのか
  • どうして二人で半分ずつ分けて受け取るのか

1点めについては、ソフィーたちが住んでいる区とは違う場所だったから聞かれたのだと思います。
理由は、たまたまその日の夫の仕事先が近かったからです。
2点目については、もともと夫婦は別会計でやってきているので、自然なことでした。
住宅ローンすら夫とソフィーは分けて組んでいます。
組んだローン金額は夫5200万円、ソフィー3800万円。
当選がわかったとき、夫は全額返済のめどが立っていましたが、ソフィーはまだ1800万円くらい残っていました。
だから「1500万円当たっても全額返すことはできないんだなあ」とお金持ちになった気持ちは全くしませんでした。
むしろ、せっかく当たったこのお金を減らしてはいけないと気の引き締まる思いでした。

銀行の手続きを終えた後、夫は仕事に行きました。
ソフィーは今はない吉祥寺のローズカフェでちょっぴり贅沢なオーガニックランチを食べて帰宅しました。

8年も前のことでちょっと忘れてしまったのですが、振込手続きはその日に終わらず、銀行には2回行ったかもしれません。
そして、高額当選した人がもらえるという例の冊子もいただきました。

高額当選者に配布される『「その日」から読む本』

当選金の使い道

いただいた1500万円、ソフィーはどうしていいのかわからず、4年くらいみずほ銀行に放置していました。

ただ、お金をこれ以上減らしたくない思いが強くなりました。
そこで、宝くじとは全く関係ないのですが、夫に勧められて住宅ローンの借り換えをすることにしました。
その時ローンを組んでいた銀行に相談したら、より金利の低いローンに組みなおしてくれました。
おかげで、毎月14万円強だった返済が12万弱に減りました。
繰り上げ返済もできたと思いますが、せっかく当たったお金がなくなってしまうことに抵抗がありました。
また、全部使っても残債があるということも、繰り上げ返済へのモチベーションを下げました。

投資にも興味があり、本を読んだり雑誌を読んだりしましたが、どれが正解かわかりません。
結局、2019年末にネット証券で投資信託を始めるまで、そのお金を温存しました。
投資を始めてからも1年以上は月々の収入の範囲で様子を見ていました。
結果、当選金を投入したのは2021以降となりました。
2023年末の今、投資リターンは約30%になっています。
ローンの利息は0.75%。繰り上げ返済せず投資に回してよかったなと思っています。

高額当選したら勧誘がある?

結論からいうと、何の勧誘もありませんでした。
そのコツは、誰にも言わないことだと思います。
冒頭でも述べましたが、当たったことは今でも夫とソフィーしか知りません。
親にも兄弟にも内緒です。

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