英語学習

英語学習方法について 中田敦彦さんのYouTube動画から考える

元お笑い芸人ユーチューバーの中田敦彦さんが、『中田敦彦のトークチャンネル』で言ってました。

「海外移住したら英語が上達すると思ってる人多いけど、まったく上達しません。」

ご存じの方も多いと思いますが、中田さんは2020年末に吉本興業を退社し、今年2021年春にシンガポールに移住してユーチューバーとして活動しています。

こちらがその動画。
英語学習者にとって示唆に富む内容です。

『海外移住した中田が実践する英語学習法』

海外に住んでも英語が上達しない理由は以下の通りです。
・日常で込み入った会話をする機会はない
・レストランや買い物であればそれほど多くの言葉を必要としない

そりゃそうだろうな、と思います。
家族と暮らし日常会話は日本語、仕事上の発信もすべて日本語、出かけるのは散歩と食事とショッピングくらいなのですから。
日本に住む外国人が日本語を簡単には習得できないのと同じです。

中田さんは以前、DMM英会話で毎日レッスンを受け、それをYouTubeで公開していました。
それを観て、ソフィーはこう思っていました。

相手に一生懸命何かを伝えようとしている。
相手も、こっちの言いたいことを理解してくれようとしている。
だから、なんとなく会話が成立している。
でも、使える語彙や言い回し、文法がかなり限られている。
その範囲であれば、回を重ねるごとに滑らかに話せるようにはなってきている。
だけど同じ語彙と言い回しばかりだから表現の幅が広がらない。
それに、相手が言ってることを理解できていないこともけっこうある。
したがってそれ以上のレベルにはならない。
中田さんの知識レベルに会話が全然追いついてない。
とても残念だ・・・。

中田さんもこう言っています。
「聞き取れる範囲で聞き取り、言える範囲内の言葉を言って終わっちゃうんだよね。
だからいつも同じような会話になってしまう。」


英語を話す土地で暮らしたり、毎日レッスンさえ受けていれば上達するということはありません。

中田さんは、今はもうDMM英会話をやっていないとのことです。
これは『オンライン英語学習 EnglishCentral』で紹介したように、毎日レッスンを受けるだけでは上達が感じられず、ノルマ感が苦痛になりやめてしまったというソフィーのオンライン英会話黒歴史と重なるものがあります。

そして中田さんがたどり着いた現時点での最適解は「海外ドラマで学習すること」だそうです。
その理由と例を以下のように説明されています。

なぜなら文字上の英語と日常で使われる英語は乖離しているから。
例えば「ちょっと待って」は日本人だったら
Wait a minute.
と言いたくなるけれど、ネイティブは
Hold on. と言います。
「ちょっと変わってるね」というのは
It's a little bit trangeと言いたくなるけどネイティブは
It's a little bit weirdと言います。
Wait a minute.と言ってもネイティブに意味は伝わります。
でも逆にネイティブから Hold on. と言われても、それを
知らないと、聞き取れないとコミュニケーションが成り立たちません。


この点も、ソフィーが過去の記事に書いた次のことと共通します。

長く英語学習していても、学習者向けのテキストや音源で学習していると、ネイティブどうしの会話にまったくついていけないことがよくあります。
それは、話し言葉と学習用テキストの言葉に大きな違いがあるからです。

ソフィーも中田さんが推奨するように、ドラマや映画を使って語学学習するのは賛成です。
日常的に使われているけれど、教科書には載ってない表現がたくさん出てきます。
日本語でいえば
「~なんだよね」「~じゃない?」「~しちゃってさ」「ちょっと待ってよ~」「やば」
みたいな表現でしょうか。

でも併せて、映画やドラマの登場人物と同じように話せるよう口を動かす練習もしなければ、話せるようにはならない、ということも言っておきたいです。

ソフィーは中田さんの『YouTube大学』は大好きで、ほぼすべて視聴しています。
学びを最高クラスのエンターテイメントに昇華する技は誰にもまねできないと思います。
だから、中田さんが英語でこれをできるようになるといいのにな、って思ってます。

それでは、またね。

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